サンタクロース考

日本におけるサンタ

○この時期になると、あちらこちらでサンタをモチーフにした架空の話や、「返り血を浴びた服を着た殺人鬼、通称サンタ」というような話がよく語られるが、日本にも「サンタ」と呼ばれる存在が居たことはそれほど知られていない。


○この「サンタ」は近畿地方の一部に伝わる民間伝承の中に登場する人物で、名前もそのまま「三太」もしくは「三太老」と伝わっている。外見は「小太りで、髭を生やした、ぼさぼさの白髪をさらした翁」「獣の血に染まった蓑をまとい、手には大きな袋を持っている」というどこか現代のサンタクローススタイルである。


○だが、サンタと違い、三太は「家々から物を奪っていく」のだという。伝承によれば、かつて、近畿一帯に重い租税が課せられていた頃、働いて得たものを税として根こそぎ奪われ、少ない蓄えで生活する村人達を憐れんだ三太は、ある納税直前の時期、前述のような奇人とも呼べる格好で突然家々を襲い、驚き、震える家人を尻目に食料や金目の物を奪って逃走する。その後税の取りたてにやって来た役人は、村があまりに貧しいことに驚き、しぶしぶ税を少なくした。それを見届けた三太は、冬が本格的に到来する前に密かに各家を回り、奪った物を返したので、その年、村人達の生活は楽になった。そしてその後毎年のように税を納める頃になると村が貧しくなったため、とうとう役人も諦め、その村の税は以前ほど多く取られることはなくなったという。


○その後この地域一帯では、長いこと三太を神として崇め、毎年、村が豊かになるよう、三太に扮した村人が、家々を回り、食料、財産を奪っていく「さんた来」という行事が行われていたらしい。


○また、この行事が遠く東北地方に伝わり、なまはげとして現在も存続しているのではないかとの指摘もある。これはかつてこの地域を支配下に置いていた佐々木氏の家来衆の一部が、奥州へと落ち延びた史実からの推測であるが、信憑性については確かなものではない。

と、ここまで書いてきて


○ようやく眠くなってきたので睡眠。長い駄文を考えると頭がほぐれてよいです。


○そういえば今日はクリスマスイブ。あっちこっちでギツギツアソアソしてるんだろうなー。まぁ平和で幸せで何よりです。いや、本当に。